ねもころのかたち(2) 家族とともに歩んだ時間

私のハーブ暮らしは、
家族と向き合う日々の中から始まりました。

.
結婚し、子どもが生まれ、
暮らしの中心は、いつも家族にありました。

子育ての日々は
大変なこともありましたが、
それ以上に楽しい時間でもありました。

そんな中で、
植物のある暮らしに
少しずつ惹かれていきました。

家族や自分のために
心と体にやさしいことをしたい。

.
ある夜、
風邪で鼻が詰まり、
呼吸ができずに 泣き出した娘に

ほんの少しだけ
ティートリーの香りを
そっとかがせたことがありました。

すると、
鼻が通ったように
すーっと眠りについたのです。

その姿を見て、
植物の力に深く感動しました。

植物って、すごい!

.
それまで
「買うもの」と思っていたものも、
植物や自然のものを使って
自分の手で作れることを知り、
驚きの連続でした。

家族のために
自分のために

心と体にやさしい暮らしを大切にしたい。

.
そんな想いから、
ハーブへの興味が
どんどん深まっていきました。


日々の暮らしの中で、
思うようにいかないことや
心が揺れる時間もたくさんありました。

それでも、
台所に立つひとときや
季節の小さな手仕事が、
少し、心をやわらかくしてくれました。

.
そのそばには、いつも植物がありました。

.
料理に取り入れたり、
香りを感じたり、
暮らしの中にそっと寄り添ってくれる存在 🌿

.
大きな変化ではないけれど、
その小さな積み重ねは、

家族との関係や、自分自身の心を
やさしく整えてくれていたのだと思います。

.
今では
離れて暮らす上の娘が帰省した時、
「何が食べたい?」と聞くと、かならず
「ママっぽいごはんがいい」と言います。

それは、
ハーブや季節の野菜を使った
特別でもない、いつもの食卓。

.
娘は自分のことで忙しく
一緒にごはんを作ったり、
庭を眺めたりする時間が
多かったわけではありません。

けれど、
食卓に並ぶごはんを「おいしい」と
いつも本当に嬉しそうに食べてくれていました。

風邪の季節には、
マスクにアロマスプレーをして
学校へ送り出していました。

ある日、下の娘が
「Kちゃんは、いつもハーブの
いい香りがするねって言われたよ」と
嬉しそうに話してくれたこともありました。

.
体調を崩しそうなときには
ハーブティーを飲み、
大きな風邪にならずに過ごせたこと。

.
受験の日には、好きな精油の香りを
そっと持っていったこと。

.
つい最近では、下の娘の試験日に
彼女の心理を読んでブレンドした
ハーブティーを持たせたら
絶賛してくれ、大成功だったこと。

.
振り返ると、特別な出来事ではないけれど
いつも暮らしのそばに植物があります。

言葉で教えたわけではなくても、
自然とその心地よさが
家族の中に根づいているのだと思います。

.
年頃になった娘たちは、
化粧水や美容液を自分で手づくりしています。

そんな姿を見るたびに、
あの頃の小さな積み重ねが
静かにつながっているのだなあ
と感じています。

.

家事や子育てをしながら
そんな日々の経験が、わくわくと楽しくて
この幸せな気持ちを誰かと分かち合いたい!
そんな思いが自然と芽生え、
教室を始めることになります。


次回は、
そんな日々の中で、少しずつ形になっていった
ねもころの教室づくりについて
「好きではじまり、少しずつ見えてきたこと」を
お話ししたいと思います🌿