植物のある暮らし
振り返ると、植物は
ずっと私の人生のそばにありました。
母が育てる花に囲まれて育ったこと。
会社員時代、本の中で出会った
ハーブのある暮らしに心惹かれたこと。
結婚して小さな庭を持ち、
そこに植物を植えたこと。
本の中で憧れていた世界が、
少しずつ自分の暮らしになっていきました。
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子どもたちが小さかった頃、
夫にお願いして月に一度ハーブ教室へ通い、
育てること、使うことを学びました。
庭のハーブを料理に使ったり、
家族の体調に合わせて
ハーブティーを淹れたり。
マンネリに感じていた家事にも
小さな楽しみが増えていきました。
育てたものを暮らしの中で使い、
その恵みを家族と一緒に味わう。
そこで見つけた
小さな喜びやわくわくを、
周りの人にも、おすそわけしたい。
そんな思いから始めたのが
「ハーブ教室 ねもころ暮らし」です。
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私にとって植物は
何かを学んだり、
教えたりするためだけのものではなく、
ずっと家族との暮らしの中にあるものでした。
赤ちゃんの頃、
鼻が詰まって苦しそうだった娘が
やさしい香りの中で眠りについた夜。
なんだか口数が少ない日に、
娘の手をやさしくマッサージしていると、
ぽつりぽつりと
学校での出来事を話してくれたこと。
風邪気味の日には、
「温まるよ。元気になあれ」と
淹れた一杯のカモミールミルク。
試験の日の朝には、
その日の娘の気持ちに合わせて
香りを選んで送り出しました。
そして今。
大人になり、離れて暮らす娘が帰ってくると、
「ママっぽいご飯が食べたい」
と言います。
特別なごちそうではなく、
庭のハーブを使った、いつもの食卓。
化粧水やクレンジングは自分でつくり、
私のつくる石けんがなくなると
「送ってね」と連絡がきます。
暮らしの中で大切にしてきたものが、
娘たちにも自然につながっている。
そんな何気ないことが、
私にはうれしいのです。
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晩年の父とも、
植物とともに過ごす時間がありました。
庭のハーブを摘んでいき、
その日の体調に合わせた香りで
足湯や足のトリートメントをする。
父の好きな柑橘の香りを
よく選びました。
父の身体にたくさん触れながら、
たくさん話をしました。
今日は足がむくんでいるな。
今日は少し元気がないかな。
触れることで気づく
小さな変化もありました。
そして話をする中で、
それまで知らなかった父の人生を知り、
父という人を
少しずつ理解していったように思います。
仕事一筋だった父と、
こんなにもゆっくり一緒に過ごした時間。
植物と香りがあったからこそ生まれた、
私にとって、かけがえのない時間です。
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これまでの人生には、楽しい時ばかりではなく、
長いトンネルの中にいるように
感じる時もありました。
そんな時にも、
庭に出れば植物がありました。
土に触れ、香りを感じ、手を動かす。
植物を通して出会った人と話し、笑う。
そんな時間にほっとして、
また前を向く力を
何度ももらってきました。
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そして長く教室を続けてきた今、
うれしいことがあります。
ねもころのハーブソルトを
当初からずっと愛用してくださっている方が
たくさんいらっしゃいます。
ある方が、こんなお話をしてくださいました。
当時はまだ子どもだったお子さんたちが、
一人暮らしを始め、自炊をするようになり、
「ハーブソルト、送って」
と言ってくれるのだそうです。
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わが家の小さな庭と台所から始まった
植物のある暮らしが
誰かの家の食卓へ。
そしてまた、
その次の暮らしへ。
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そんなふうに、
植物のある暮らしが
人から人へつながっていくことが、
長く続けてきてよかったと思える瞬間です。
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植物があると、
暮らしはちょっと楽しくなる!
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元気な時には、もっと楽しく。
ちょっと疲れた時には、
ふっと深呼吸できるように。
そして時には、
人と人をつないでくれる。
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そんな植物のある暮らしを伝えながら、
これまで続けてきた
「ハーブ教室 ねもころ暮らし」は、
「ねもころ暮らしの舎」へと形をかえて
歩き始めています。
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植物のある暮らしを学ぶことだけでなく、
一緒に土に触れ、植物を育て、
庭そのものをつくっていく。
そして、その庭をひらき、
植物を通して人と人が出会い、
楽しみを分かち合える場所へ。
「ねもころの台所」
「ねもころの庭」
この二つの場所から、
共感してくださる方と一緒に
楽しみ、育てていきたいと思っています。
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ここで見つけた小さな楽しみが、
それぞれの暮らしへ。
そしていつか、
そこからまた誰かへ。
そんなふうに、
植物のある暮らしが
ゆっくり巡っていったらうれしいです。
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ねもころ暮らしの舎 がめざす未来
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大切にしていること(理念)
- 暮らしを慈しむことは、自分を慈しむこと -
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ねもころの役割(ミッション)
- 植物のある暮らしを通して
自分らしさを思い出し、
自分自身を慈しめるきっかけを届けること -
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目指している未来(ビジョン)
- 自分らしく生きる喜びが、
やさしく広がっていくこと -
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この場所を大切に思ってくださる方とともに
植物のある暮らしを慈しみ、やさしい循環を
育んでいきます。
ねもころ暮らしの舎 大西歩美
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ねもころ暮らしを学ぶ、二つの場所
▶ ねもころの台所
▶ ねもころの庭
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